ダイエット恐怖談:過食症

いつの時代でも人は美しさを追求してきました。

その源と言っても過言ではないのが“向上心”であり
“幸福の追求”なのではないでしょうか。

本来は人間最大の特徴であり、最大の長所でもある向上心。

 

今よりも美味しいものが食べたいだとか、
今よりも大きな家に住みたいだとか、
今よりも綺麗になりたい、
今よりもレベルアップしたい…

このような欲求が尽きることは無いことも、
1種の向上心が生み出しているものかと思います。

 

「自分は無欲だから…」
と言いながらも、俗世間から離れた世界、例えば修道院や尼寺などで
徹底された管理のもとにある宗教施設に身を置く人間ではない限り、
心の奥底の本心には“向上心”と言う名の
“欲求”が存在していると思います。

 

向上心も欲求も決して悪いものではありません。

今よりランクを上げたいと願う心、
生きているからにはより楽しく幸せを感じながら生きていきたいと願う心は、
ある意味とても純粋な人間らしい心だと思います。

それが生きる活力になっていることも間違いではないのではないでしょうか?

 

ただ、幸福を追求するあまり…
取り返しのつかない不幸を背負ってしまうことも紙一重であることを、
今回のテーマとしてお話しさせて頂きたいと思います。

 

生活向上や綺麗な顔を追求することは、
生死にかかわるレベルまでには行かないことがほとんどかと思われますが、
ダイエットに関しては…

一歩間違ってしまうと、
いえ、一歩踏み外してしまうと、
ダイレクトに生死にかかわってきてしまう恐ろしい欲求であることもあるのです。

 

たとえ「あと3キロだけ痩せたい」とか、
「ウエストをあと5センチ減らしたい」というような、
そこまで深刻に考えなくても良いのではないか
と感じる程度のダイエット意識であったとしても、

“ダイエットを少しでも意識している方全て”が、
生死にかかわる危険な状態に入ってしまう可能性があることを、
しっかりと把握して受け止めてから行って頂きたいと思います。

 

始めは軽い気持ちで始めたダイエット、
ほんのわずかな体重減少を目標にして頂けなのに、
それですらなかなか効果が現れなかった時には要注意ですね。

 

どんなに無理して過酷なダイエットをしても
たったの3キロもやせることができなかったら…
ダイエット意識がある人間であれば誰だって落ち込んでしまうでしょう。

 

絶食や健康補助食品だけの生活、
毎日過酷なダイエット運動で体に無知を打って…
空腹感と戦いながらふらふらになって頑張ったダイエット生活において、
それでも結果が出せなかった時、

たった一口の甘えで、何かしらものを口にした瞬間、
一気にストレスが爆発して
過食症”に陥ってしまうケースは数えきれないほどあります。

 

明らかに無茶なダイエットを試みて、
結果も出せずに過度のストレスだけを蓄積するような状態であれば、
全くもって意味がありませんよね?

 

だったら初めからダイエットなんて意識せずに、
普段通り楽しく生きた方がよっぽどマシです。

 

挙句の果てに過食症になって
ダイエット意識前よりも体重が増加してしまうなら…
何のためのダイエットだったのか分かりません。

 

過食症で亡くなった方がいることも事実なのですから、
意識違いと無謀なダイエット計画にはくれぐれも注意してくださいね。